@article{oai:tsukuba-tech.repo.nii.ac.jp:00001389, author = {殿山, 希 and Donoyama, Nozomi and 大越, 教夫 and Ohkoshi, Norio and 佐藤, 豊実 and Satoh, Toyomi}, issue = {3}, journal = {日本温泉気候物理医学会雑誌 (日温気物医誌)}, month = {May}, note = {がん治療後の人(がん生存者)に対してあん摩療法は心身にどのような効果をもたらすかを検討した。  対象は子宮がん(Ⅰa1~Ⅱa)により子宮全摘出後2年以内で現在寛解状態にあり予後良好と医師が判断した女性5人(がん生存者群:53.6±11.6歳)で慢性的に肩こりを感じている人。統制群は慢性的に肩こりを自覚する健康女性5人(健康者群:57.6±2.1歳)である40分間の全身あん摩施術を週に2回、1ヶ月間(計8回)継続して、両群を比較した。身体的評価として、Visual Analogue Scale (VAS)で肩こりの自覚症状を測定し、1分間の唾液からコルチゾル、分泌型免疫グロブリンA(s-IgA)、クロモグラニンA(CgA)を定量した。また、心理的評価には状態不安、特性不安、抑うつ尺度による得点を用いた。  あん摩を行わないベッド上での40分間の安静(コントロール)では、がん生存者群と健康者群の間にs-IgAと状態不安で有意差がみられた。健康者群では休息後にs-IgAの有意な増加と状態不安の有意な低下がみられた。単回のあん摩療法前後での比較では、VAS、s-IgA、CgAでがん生存者群と健康者群間に有意差がみられた。群内比較において両群ともVAS、状態不安、コルチゾルは低下し、s-IgAとCgAは増加した。あん摩治療前と1ヶ月継続後の比較では、VAS、CgA、抑うつに両群間で有意差がみられた。群内比較において両群ともVAS、特性不安、抑うつは低下した。  これらの結果から、あん摩療法はその直後効果として、がん生存者に対しても健康者同様に肩こりの自覚症状、不安感を軽減させ、精神的ストレスを軽減させ、免疫機能を賦活することが示唆された。健康者では、あん摩を行わないベッド上での40分間の安静で不安感の軽減と免疫機能の賦活が示唆されたが、がん生存群はあん摩施術後に有意な改善がみられた。また、4週間後の不安感と抑うつの低下はあん摩療法による累積効果と考えられるが、サンプル数を増やしての検討が必要である。, 日本温泉気候物理医学会雑誌 (日温気物医誌)}, pages = {155--168}, title = {Preliminary Study on the Physical and Psychological Effects of Traditional Japanese Massage Therapy in Cancer Survivors}, volume = {74}, year = {2011}, yomi = {ドノヤマ, ノゾミ and オオコシ, ノリオ and サトウ, トヨミ} }