@article{oai:tsukuba-tech.repo.nii.ac.jp:00001164, author = {小池, 将貴}, journal = {筑波技術短期大学テクノレポート}, month = {Mar}, note = {高等教育に携わる教官の自己点検・評価には,教育と研究という2つの側面がある。ここでは,前者の教育をとりあげ,その自己点検・評価の方法論を提案し,それを筆者自身に適用したケースについて述べる。 教育の自己点検・評価では,まず,既成の授業点検・評価項目リストの利用が考えられるが,これは,全教官に当てはまるように作成されているために,それだけでは,個人としての独自性に気づく好機を逸してしまうかもしれない。 そこで,筆者自身の授業の持ち味について,学生21名からその問題点を指摘させた。提示された意見はすべて,他の誰でもない筆者自身の授業に関するものである。重複を調整して53件の意見が得られた。どれも,今後の授業の参考となるものばかりである。だが,件数が多すぎて,重点が定まらないという問題が生じた。 この問題解決に,再び,学生の力を活用した。まず,学生に2つずつの意見間の関連の有無を一対比較させた。そして,数量化理論Ⅳ類のソフトウェアをS言語でプログラミングし,学生の一対比較データを計算処理した。計算結果として,関連の濃い意見同士は近くに,関連の薄い意見同士は遠くに位置づける布置図を得た。この53件の意見の布置図をよりどころにして,そこから11項目の授業指針を抽出することができた。53件の意見を11項目の重点に集約することができたのである。 最後に,11項目の授業指針の重要度を明らかにするために,ここでも学生の力を活用した。まず,授業指針の2つずつについてどちらがより重要かを一対比較させた。そして,Bradley-Terryモデルのソフトウェアをプログラミングし、 学生の一対比較データを計算処理した結果,11項目の授業指針の重要度が得られ,順序づけをすることができた。 このように,意見の提示・集約・順序づけのすべてのプロセスに学生の力を活用したため,最終的に得られた結果は,学生が筆者の授業に対して抱く率直な胸の内を表していると受けとめ,さっそく実践に生かしている。}, pages = {83--89}, title = {聴覚障害者高等教育の場に於ける自己点検・評価}, volume = {2}, year = {1995}, yomi = {コイケ, マサヨシ} }