@article{oai:tsukuba-tech.repo.nii.ac.jp:00001155, author = {市川, 忠彦 and 石川, 知子 and 吉田, 次男 and 石原, 保志 and 堀, 正士}, journal = {筑波技術短期大学テクノレポート}, month = {Mar}, note = {筑波技術短期大学は、視覚障害者および聴覚障害者の高等教育機関として、わが国で初めて設立された国立の3年制大学である。われわれは、障害者である本学学生の精神面の健康状態を把握するために、1992年度から、全学生に大学生健康調査(UNIVERSITY PERSONALITY INVENTRY、通称UPI)を実施してきた。今回、第1報としてUPIの概要を紹介すると共に、特に聴覚障害学生の精神医学的諸問題について得られた結果を検討した。 今回の我々の研究では、「聴覚障害学生と正常対照群(筑波大学学生)との間でUPI得点の平均値に有意差があり、しかも聴覚障害学生の方が正常対照群に比して精神的健康度が高かった」という所見が得られた。この点については、ポジテイブおよびネガテイブ両面の評価が可能と考えられた。まずポジテイブには、文字通りに自己について病的に悩むことが少ないことを意味しており、聴覚障害という高度のハンデイキャップについての洞察と受容とが獲得され、人生を前向きに生きている姿勢が伺われた。これに対しネガテイブには、聴覚障害による感覚遮断が何らかの形で、自己の心身の状態についての気づきを生理学的に障害しているために表面的な健康感が保たれているという可能性も否定できないと思われた。さらには、コミュニケーションの障害のために獲得可能な情報量が少なく精神発達も健聴者に比べ緩徐であるために、自己の心身の病的な状態や交友関係の不調を悩みとして捉えるに至っていないとも考えられた。}, pages = {41--45}, title = {視・聴覚障害学生の心の健康について(1)}, volume = {2}, year = {1995}, yomi = {イチカワ, タダヒコ and イシカワ, トモコ and ヨシダ, ツグオ and イシハラ, ヤスシ and ホリ, マサシ} }