筑波技術短期大学鍼灸学科における一年間の研究活動のまとめ 筑波技術短期大学鍼灸学科1 ) 千葉県立千葉盲学校2 ) 箕輪 政博1),2) 形井 秀一1) 要旨:平成14年度に千葉県立千葉盲学校の現職教諭の身分で筑波技術短期大学鍼灸学科研究生として形井秀一教授の下で研究活動を行った。研究は「あはき教育における附属臨床施設と臨床実習に関するアンケート調査」で、そのための文献研究、調査研究を行い、全国の100学校養成施設の臨床実習教育の実態が明らかになったと考える。また、同時に附属診療所での臨床研修、鍼灸学科の講義の聴講なども積極的に行った。  研究成果として、千葉県に対し盲学校理療科を視点に置いた「附属臨床施設と臨床実習の在り方」に関する研究報告をし、また、第52回全日本鍼灸学会学術大会では、あはき実習と保険に関する発表を行った。その他、数篇の学術誌投稿を予定している。  県立盲学校の一教諭が現場を離れて大学で研究活動を行うには様々な課題があったが、一年間の研究で得た成果はとても大きく、今後は鍼灸に関する一研究者として社会鍼灸学の分野を中心に寄与していきたい。 キーワード:研究生、附属診療所、あはき教育、アンケート調査、社会鍼灸学 Ⅰ.研究生として 1.晴れて研究に出るまで  東洋医学を志し、あはき師免許と教員免許を取得して盲学校の理療科教員を13年間務めてきた。日々の雑務とともに教科指導を中心に、学級経営や学科経営、進路指導などと充実した日々が続いていたが、5~6年前より東洋医学を志した原点を顧みるようになってきた。その頃より、科目指導においては東洋医学概論や経絡経穴学を中心に受け持ち東洋医学の基礎固めを行い、ついで学外の勉強会や中国研修などの参加を通じ、自分なりに東洋医学を研究していた。しかし現職教員という身分での限られた時間や散発的な勉強では、研究の一定の方向性を見いだすことができずに不完全燃焼の日々が続いた。もっと本格的に研究したい、疑問を解いてみたい、師と呼べる指導者の下でしっかり勉強したいという気持ちが沸々と高まってきた。  しかし盲学校理療科の教員といえども大枠では教育公務員の身で、東洋医学の研究のために公務の時間を割くことについては校長がなかなか首を縦には振らない。様々な試行錯誤紆余曲折の結果、研究目的を「盲学校理療科の教育現場の問題点」として、教育公務員特別法に則った「千葉県特殊教育長期研修生」の選考試験を受ける機会を得た。無事選考を通過し、現職のまま平成14年度4月より1年間晴れて筑波技術短期大学鍼灸学科研究生として、研究生活をスタートすることになった。 2.積極的に研究に取り組むのが難しい客観的理由 2.1 盲学校教諭として  公立学校の教諭にとっての研修は研究と修養を意味し、一般公務員よりも研修の必要性と努力義務が課されている1)。研修の様態は様々あるが、職務としての研修が多いようである。専門学校などには教員の研究のための研究研修日が確保されているとも聞くが、公立学校の教諭が自らのテーマに沿った研究のため研修を継続的に行うには工夫や努力が必要である。さらに教諭は、学校での日々の事務的な仕事や生徒の対応、授業に関することで力を使い果たし、研究への時間や気力を維持することは難しいようである。  盲学校理療科といえども、東洋医学あはき教育を行っているので、専門分野に関する研修・研究の要求は現場からも多く出ているようである。この要求については教員研究会や学会でも話題になっているし、第49回全日本鍼灸学会学術大会のパネルディスカッション「鍼灸教育への期待」の「盲学校の立場から」で藤井2)も教員研修の必要性を説いている。 2.2 研究者の育成について  臨床に関する研究会や勉強会については全国様々なレベルで行われているが、研究者の育成のための施設・機関が少なく、システムやプログラムなども充分整っていないのではないか。 2.3 研究分野について  日々の臨床については、偉大な鍼灸師が良き指導者であり、臨床研究分野ではある程度の研究実績が蓄積されてきているので指導者もいるであろう。しかし私のめざしている、まだ漠然としている分野である社会鍼灸学の指導者は少ないのが現状のようだ。 3.大学での研究活動  臨床に関しては4月1日の附属診療所の入所式から6月までは、附属施術所研修生とともに研修メニューに沿って研修をした。鍼灸学科では、教授に指導を受けながら研究主題や研究方法を考えながら関連のある講義科目を聴講し、図書館で文献検索をおこなった。研究内容については、全国のあはき教育機関の附属臨床施設の実態や臨床教育について調査分析し現状を把握することとした。社会鍼灸学としてはまだ学問領域が明確に定義されている訳ではないが、東洋医学研究の一分野としての社会鍼灸学を位置づけていくためにも是非必要であると考えた。  研究を「あはき臨床教育」に絞り込み、6月から具体的な作業を開始した。アンケート調査項目を作成し、調査項目の妥当性を確認するために、盲学校3校(茨城県立盲学校、大坂府立盲学校、大阪市立盲学校)、専門学校3校(東京医療専門学校、森ノ宮医療学園-大阪府、埼玉東洋医療専門学校)を予備訪問調査した。さらに調査項目の再検討を行い、発送のための様々な作業を経て、7月下旬に投函した。アンケートのテーマは「あはき教育における附属臨床施設と臨床実習に関する調査」とした。  あはき教育機関の夏期休業をはさんでアンケート結果も集まり、教授の指導を逐次受けながら結果の集計や分析作業が続いた。10月には千葉県での中間発表会が実施されたが、県への報告については千葉盲学校の現場と関連するデータを中心に考察することとした。  附属診療所での臨床研修は金曜日であったが、研修担当患者が順調に増え予約枠を超え他の曜日にも研修をした。また臨床研修日に行っている勉強会の資料作りなども行い、研究と臨床研修が段々とかみ合ってきた。年末には、今回のアンケート調査の結果の一部を第52回全日本鍼灸学会へのポスター発表するための抄録作成をおこなった。教授と共同発表のB5一枚のポスター抄録のために何度も書き直しを命じられたが、一字一句に対する教授の姿勢を学び私自身へのよい課題にもなった。  年末から新年にかけては、千葉県への報告書の最終原稿の作成をおこなった。中間発表後内容の修正をして、ある程度の方向性は固まっていたが、報告論文として原稿にするには推敲を繰り返さなければならなかった。研究論文として一定の形態になるまでには、項立などの体裁、論文としての文章、誤字脱字などまで細部にわたる推敲や校正を必要とした。この作業は孤独な作業で、いやおう無しに自分と向き合うことになり、まさに自分自身との闘いであった。教授からの指導を重ね、千葉県の担当者の指導も受けながら2月上旬に最終原稿の提出を終えた。最終稿を脱稿したときに、何か一つの山を乗り越え、トンネルを抜けたような気持ちになった。  論文を書き終えた安心感と力を尽くした脱力感と共に、初めて論文に対する反省や後悔が徐々にわき、次なる論文への画策と決意が固まってきた。3月上旬に実施された千葉県特殊教育長期研修生研究報告発表会のプレゼンテーションをはさんで、残された期間は、臨床と研究、特に文献の検索に充実した時間を過ごしたが、3月16日には附属施術所退所式があり一年が瞬く間に過ぎてしまった。 4.研究成果 4.1 研究の進め方  研究初心者は、テーマが漠然としていたり、大風呂敷を広げてしまいたくなるようである。自分の場合も、東洋医学近代史、社会鍼灸学、鍼灸教育学など自分の興味関心や属している領域についての研究課題が混在して整理できていない状態であった。  盲学校理療科の教育現場の問題点が研究テーマであったが、自分としては並行して東洋医学近代史の研究も行いたかった。しかし研究テーマに沿った研究をどのように進めるかさえ解っていないという、今考えると赤面の状態であった。事前に決定していた研究主題をどのように研究し、私の欲している領域に合致させ、研究としても意義のあるものにするために、教授とのディスカッションを重ねた。その結果一定の方向へ見事に収斂していったが、研究の進め方一つでさえ共同研究者の助言が必要であることを学んだ。  研究活動の結果、平成14年度千葉県特殊教育長期研修生研究報告別刷として「盲学校理療科における附属臨床施設と臨床実習のあり方について」の報告論文の実物を手にしたときの感動はひとしおであった。さらに鍼灸学科のすべての教官にお礼として論文を謹呈したが、そのうちの数人の教官から感想や質問などの何らかの返答を早速頂いたことでさらなる達成感を味わった。 4.2 論文とはなにか  論文とはと明確に定義できるものではないし、研究分野や置かれている状況、求められているものによってことなる。しかし明らかに、作文やレポート、報告や小論文とは異なるものである。論文には、問題提起や仮説があり、調査や実験によって得た客観的な資料やデータに基づき、考察し、著者の意見や独創性が要求されるものである。そしてこの一連の作業を研究というのではないか。  論文を作成する過程とは自分と向き合う過程である。論文を完成させるために様々な経験をして、人生において重要なことを沢山発見した。そしてこのことで、今後いかなる仕事をするにしても通用する強い力を得たと実感している。  また「論文を書き上げることは、最終ゴールに達したことを意味するのではない。」と鷲田3)が、また「本当に良い論文を書きたいと思ったら、論文を書き終えた瞬間に、もう一度はじめから書き直すのがベスト。」と鹿島4)が言っているように、まさに論文を書き終えてから自分の感じたことが文献でも証明されていた。 4.3 文献検索作業  重要な研究活動の一つとして論文・文献の検索・研究がある。当初は何をどうしたよいか解らずに、研究テーマに沿ったものを図書館で、手当たり次第に検索していた。研究によってはこの作業が鍵を握ることになるが、段々に文献の選び方、孫引き方法などのコツを会得した。一見関係ないような文献でも研究者の読み方によって利用価値が発生することになる。また検索した文献の整理も研究者として重要な仕事である。つまり論文・文献の検索、研究といった一連の作業をどのように研究・論文へ結実させるかが重要な研究活動になるわけである。  この一年間、筑波技術短大図書館、筑波大学医学図書館、筑波大学中央図書館、国立国会図書館など図書館で多大な時間を費やしたが、この成果は今後の研究へ結実することになるであろう。  鍼灸に関しては、文献がまとまっている図書館は少なく、個人の文庫(森ノ宮学園はりきゅうミュージアムの代田・森文庫や形井研究室蔵書など)がとても頼りになった。技術短大の図書館でさえも個人の寄贈(西條先生や小林先生)で支えられている面もあり、鍼灸に関する中央図書館があればもっと研究活動の助けになるのではないか。さらに明治時代の文献や論文を検索するのは一苦労であったが、最終的には国立国会図書館で検索できるものが多くあり国立国会図書館の存在意義を実感した。 4.4 附属診療所での活動  臨床研修は金曜日だったが、金曜日は患者数も多く充実した臨床経験を積むことができた。教授の配慮により主に「外傷性頚部症候群」の患者を中心に研修し、この疾患に対する理解が深くなった。また教授のプロトコールに基づいて診療することで、治療法の枠が広まり自信にもつながった。  平成14年度の金曜日の臨床研修(形井班)では朝と夜に勉強会を行った。教授の専門分野である上記疾患のみならず産婦人科領域の諸疾患を研修することができた。また夜の勉強では心理テストや経穴など臨床に関連する一定のテーマに沿って研修を進めることにより効果的に勉強できた。 5.課題  附属診療所の研修は主に免許取得1年目の研修生が対象であるので、教員として指導的立場にあった者が学ぶ立場に変わることに対する、気持ちの転換が必要であった。また内容は附属施術所での臨床やスタッフとして稼働するための研修内容が中心であったが、どちらかというと私の活動は文献研究などが中心であるので研究方法や論文のための研修を受けたかった。しかし、現在の日本鍼灸研究界の最前線の先生方の話が短期間に、それもエッセンスだけが聞けるのだからとても貴重な研修であることに間違いはない。  並行して鍼灸学科の講義の聴講や教授から研究テーマや研究方法についての指導を受けた。研究生としては研究手順を事前に学習しておくべきなのかもしれないが、研究の進め方や論文とは何かが解らないというのが現実であった。研究のための主題は一応決めてあったので、実際にそのテーマにどのように迫り、どのような研究活動を行い、何が知りたいのか、この課程をどのようにして論文にまとめるのかなど、一つ一つ解決しながら進んでいった。  筑波技術短期大学鍼灸学科の研究生として受け入れて頂いたが、はたして研究者を育成するための体制が整っていただろうか。私は当初より研究目的をある程度決め指導教官とも事前に相談していたので比較的スムーズに研究へ入っていくことができたと思うが、そうでない場合はいかがであろうか。私のような研究目的で研究生として筑波技術短大へ希望したことが適切であったのか、本来は大学院に進むべきなのか、研究生の意義について考えさせられた。  鍼灸界では研究を推進する人材の育成が課題であると形井5)はいっているが、私の研究テーマに関係する「臨床教育」について文献検索した際にも、理学療法士の教育界では、すでに複数の学術雑誌でこのテーマについての特集が組まれ、当然複数の論文が掲載されていることを知って、この発言の重みを知り、自分に対する焦りとともに鍼灸界に対して声を大にしてこの課題を投げかけたい。 6.職場に復帰して  平成15年4月の現場復帰に伴い、盲学校で新たな任務が始まった。また一から頭を切り替え盲学校のリズムに戻さなければならない。  昨年度は研究活動としては千葉県に対する報告書の作成に追われ、文献検索・研究が中心の一年になってしまった。研究成果として、第52回全日本鍼灸学会ではポスター報告をする予定であり、論文投稿活動などを通して今後も研究をかならず続けてく所存である。  一年間の研究活動を通して研究者としての姿勢を中心にした様々ことを学び、沢山の成果を得たと考える。一番の大きな収穫は、「研究とは何か、論文とは何か」が解ったこと、さらに今まで漠然としていた研究テーマ(社会鍼灸学、鍼灸の制度、教育を中心にした近代史など)がある程度見え、今後は社会鍼灸学の研究について精力を費やしていく決心がついたことであった。 Ⅱ.指導教官として 7.1 教育現場と研究の関与  教育を行う場合、自分の専門分野の内容を充実させ、専門性を高めることと、教育方法を充実させることは、表裏一体のものであり、その両者を深めることは重要であるにもかかわらず、現実的には簡単ではない。また、盲学校高等部理療科における理療教育の専門家が、それらを深めようとして大学等で研修を積むことも簡単なことではない。  第1に、学校教育現場は、教育と同時に研究を保障する形には必ずしもなっていない。盲学校教育の現場に散在する問題が教育・研究に熱心な教諭により取り上げられ、それが、大学において研究テーマとして研修・研究され、解決の糸口が見出され、教育現場に戻されるならば、学と現場との交流の成果として意味あると考えられるが、しかし、実際は、教育現場を離れて研究の場に身を置くことはそんなに簡単なことでない。教育をよりよいものにするために勉強をすることは奨励されても、そのための機会と場を得ることは容易ではなく、理想論の主張だけでは、難しい面がある。  また、現場の教諭が、研究者としてある程度実力があり、研究を積極的に行う意気込みと基礎を備えているかと言うと、現状ではそのような教諭は多くないかもしれない。学校現場は必ずしもそのような教員を育てる環境にないであろう。そのため、教育現場と研究の場がスムーズな連携を取れるとは限らない。受け入れ側の大学と送る側の盲学校等の教育現場の間で常に密な連携が求められる。 7.2 研究テーマ  研究テーマは、「臨床教育の実態調査」となった。  研究生となる前年度から検討を重ねたが、専門分野である鍼灸・手技の日常の教育活動の中で感じる問題点を研究したいとする考えと、教育の場に研究の成果を還元する必要性があるとする考えの両立を考えると、このテーマは妥当な線であったと考える。  前年度から準備をして、ある程度検討していたので、6月ころには研究テーマを具体化し焦点を絞り込むことができたが、研究方法やまとめ方など、研究にとって重要な手法について不慣れであったため、それらを並行して身につける作業を行うことが必要であった。しかし、これは致し方ないことであろう。むしろ、研究には、テーマのみでなく、それを具体化する方法や考察の仕方、まとめ方、プレゼンテーションの仕方などのいずれもが含まれると考えるべきであり、それらの方法が適切に踏まえられれば、研究は、スムーズに結果へと到達することになるとも言える。  今回実施したアンケート調査は、これまで不明な部分が多かった日本における鍼灸臨床教育の実態の調査であった。あはき国家試験から実技試験がなくなってから各校に実技指導が任される形になったために、各校における実習教育の充実がより求められているが、実際は実技がむしろおろそかになっているという風評もあり、術を重視して臨床の充実を求めるとしたら大きな問題である。 このように考えると、今回行った調査は、適切な時期に行われたものであったと考えられる。 7.3 研究経費  研究生用の研究費の配分は何もなかったので、本研究の必要費用は、担当教官の校費ですべてまかなった。  本来なら、内地留学生を引き受けるに当たって、必要な経費がある程度引き受け教官に配分されるべきであると考えるが、いかがであろうか。  本学の「学則」、(研究生)第42条の研究生の項には、「本学の教育研究に支障がない場合に限り」入学が許可されるとあり、入学資格の一つに、「研究生規則」第3条の(2)に、「現職教育のため任命権者の命により大学に派遣される教職員」という項もあり、その場合には、「検定料、入学金及び授業料を徴収しない」とあるので、学則・規則からすると、内地留学の現職教諭を受け入れる用意は規則上は整っており、研究生側(大学に派遣された教職員)に教育上の経費の負担はないように配慮されている。  しかし、負担がないようになっているが、積極的に研究を支援する体勢であるとは言い難い。大学として内地留学生を受け入れるのであれば、地方公共団体や国からそれなりの必要経費を受け取る必要があるであろう。意味ある研究成果を生み出し、それを地方公共団体や国に役立てることを目的に受け入れているのであるから、送り出す側もそれなりの経費を必要とすることは承知の上であろう。責任をもって研究指導するために必要経費は考慮されてしかるべきであると考える。「本学の教育研究に支障がない場合に限り」と一項あるから、そのようなことを言うのであれば研究生を引き受けることを断ればよいではないかという考え方もあると思うが、今後の大学のあり方を考えると、視覚障害に関係し、研究の専門分野に関係する個人や組織と如何に緊密な連携をとりながら、研究・教育を進めていくかが非常に重要な点の一つであると考える。その意味からも、積極的に研究生や内地留学生等を受け入れ、教育と研究の現場が共同で研究を発展させていくべきであろう。 8.引用文献 [1] 坂東 司朗,羽成 守他:学校生活をめぐる法律相談,新版,学陽書房,東京,1999. [2] 藤井 亮輔:盲学校における鍼灸臨床教育を考える.全日本鍼灸学会雑誌50巻1号:25-32,2000. [3] 鷲田 小彌太:入門論文の書き,PHP新書074,PHP研究所,東京,1999. [4] 鹿島 茂:勝つための論文の書き方.文春新書295,東京,2003. [5] 形井 秀一:鍼灸界の基礎体力の強化を.全日本鍼灸学会雑誌52巻2号:巻頭言,2002. A Report of a Research Student of The Department of Acupuncture and Moxibustion in Tsukuba College of Technology MINOWA Masahiro1),2) KATAI Shuichi1) 1)Department of Acupuncture and Moxibustion, Tsukuba College of Technology 2)Chiba Prefectural School for the Blind Abstract:In 2002,as a teacher of Chiba Prefectural School for the Blind, I performed research as a research student in the department of acupuncture and moxibustion at Tsukuba College of Technology (TCT) under the direction of professor S.Katai.  My study consisted of a questionnaire survey on anma,acupuncture and moxibustion training centers in Japan. The survey was intended to describe the actual conditions of 100 training centers all over the country.I also attended clinical practice and theoretical lectures at the TCT clinic and related departments during the term.As a result of my research,I completed a report for the Chiba Prefectural Board of Education comparing the conditions between the training centers in Japan and the School for the Blind in Chiba prefecture where I am a teacher. At the 52nd Conference of the Japan Society of Acupuncture and Moxibustion in Kagawa, 2003,I reported on anma,acupuncture and moxibustion training practices and insurance coverage, a part of my research. During this year-long leave from my formal career, I also have been writing additional acupuncture related reports for publication.  There were quite a few difficulties associated with taking a year- long leave from my official career as a teacher of Prefectural School For the Blind. Further, attempting to carry out a research project at TCT proved very challenging. Meeting these challenges helped me truly appreciate the significance of this year-long term of learning.Iwill continue to research of Sociological acupuncture and moxibustion. Key Words:Research Student, Tsukuba College of Technology clinic, Education of anma, acupuncture and moxibustion, Questionnaire survey, Sociological acupuncture and moxibustion.