つくば市プロモーション活動を通じた聴覚障害学生デザイン体験の支援 筑波技術大学 産業技術学部 総合デザイン学科 キーワード:聴覚障害学生,視覚障害学生, 鈴木拓弥 プロモーション,対話力,ワークショップ 成果の概要  2013〜2014年度にかけ,筆者はつくば市の誘客や企業誘致,定住化促進につなげることを目的に市と連 携してプロモーション事業を行ってきた。本学からも多数の学生が本事業に参加,筑波大学や筑波学院大学 の学生らと協業した.  2013年度は筑波研究学園都市50周年記念事業等と連携し,つくば市プロモーション活動を推進した.活 動の結果は,毎日新聞や読売新聞,常陽新聞等,多数のメディアに掲載されるなど,成果をあげた(注1).  2014年度も同活動を継続,つくば市・筑波大学,筑波学院大学や民間企業と協力してつくばアプリデザイ ンコンテストを企画立案,本学の学生も複数の作品を投稿した.写真1は視覚障害学生によるアプリデザイ ンに関する評価検討を実施している様子である. 写真1:視覚障害学生による評価  コンテストはつくば市内の三大学だけでなく,海外からの応募なども含み,小学生から大人まで,数多く の作品が集まった.本学からも筆者の指導の下,複数の学生グループが作品を応募した.結果,総合デザイ ン学科三年次の岩渕亜依,猪熊桃子,鹿森優香,吉川萌音,保健科学部情報システム学科三年次の佐藤久人, 北村直也の6人のグループ作品「つくBUS」が最優秀賞に選ばれた.最優秀賞を受賞したグループは聴覚障 害学生と視覚障害学生の混成グループであり,互いの障害について理解を深めながら企画をまとめた.  障害者としての自らの体験を踏まえた障害者に便利な機能や路線バスの検索機能など,実現化を想定した 完成度の高さや,一般の人にとっても活用できるアイデアが評価された.(図1) 図1:「つくBUS」プロトタイプ初期両面 また,総合デザイン学科の君島清花,田中里保,増田楓南のグループの作品「つくばサイクリング」,三瀬 穫史の作品「つくばイベントカレンダー」もそれぞれ優秀賞に選ばれた.受賞作品は今後,市の各担当課で 実現に向けて検討が進められる予定である. こうした活動の結果は常陽新聞,茨城新聞,産経新聞などに掲載された(注2). 注1: 2014年2月18日 常陽新聞『学生の豊かな発想と感性生かすつくば市の「4Tプロジェクト」』 2014年2月22日 常陽リビング『つくばホンモノ!ブランド化でPRロゴ作製』 2014年4月2日 常陽新聞『横断幕40枚を掲揚つくば市,ブランド化で認知度アップへ』 2014年4月2日 毎日新聞『「つくば,ホンモノ!」ブランド化図り市民に周知』 2014年4月2日 読売新聞『つくばの横断幕披露』注2: 2014年12月23日 常陽新聞『筑波技術大学学生グループ「つくBUS」が最優秀』 2014年12月23日 茨城新聞『最優秀にバス利用支援つくばアプリ開発表彰式』 2014年12月23日 産経新聞『降りたいバス停で振動筑波技術大の学生に最優秀賞』