聴覚障害者の就労環境デザインを事例としたDEAF SPACE DESIGNの基礎的研究 山脇博紀 筑波技術大学 産業技術学部 産業情報学科 キーワード:DEAF SPACE DESIGN 成果の概要 本研究では,DEAF SPACE DESIGN の概念理解を目的として,DEAF SPACE DESIGNの建築空間事例を 対象に,そのデザインの特徴を調査する計画としていた。具体的には,デフスペースデザイン概念を発表しているギャローデッド大学のキャンパス計画室を訪問し,デフスペースデザインの概念に基づいてデザインされたキャンパス内の施設空間の視察と,デフスペースデザインの概念についての意見交換をおこなう。また,同様にデフスペースデザインの概念によりデザインされた聾学校(Rocky Mountain Deaf School コロラド州デンバー)を訪問し,その空間と利用様態について調査する,こととした。 調査実施期間は,本学の海外研修と日程(令和2年2月29日(土)~令和2年3月9日(月)を共にし,その後,コロラド州デンバーでの聾学校訪問(令和2年3月9日(月)~令和2年3月12日(木)とした。調査経費は別添資料のとおり行程旅費等 511,230円と日英逐次通訳 120,000円となり,本研究経費451,000円に加え,他の研究経費を合算して遂行する予定としていた。 しかし,1月末からの新型コロナウィルスの感染拡大も踏まえた海外渡航を伴う海外研修の禁止が学長から通達され たのを受け,当該の調査行程をキャンセルすることとなった。これにより申請した研究が遂行できなかった。 行程旅費のキャンセル料はかからないこととなったが,日英逐次通訳についてはキャンセル料 63,000円を請求されたため,本研究経費での使用となった。